結婚指輪フルオーダーメイドについて(続編2)
前回のブログを読んでくださった方々の中で、彼女さんは大人気になっています。
「彼女さんかわいいねぇ~」「ほんわかしました~」との声が。
さて、おさらいですが、こんなかわいい依頼↓(大きな紙粘土製のリング)を受けて、
私はデザイン作りに入りました。
そして、お客様には、リングのサイズの確認をしていただきました。リングゲージをお貸出しし、何回にも渡ってサイズを計っていただいています。
人間の体は、朝晩と変化があります。指も同じで、朝昼晩と計っていただかないと、合うサイズがわかりません。むくんでいる時に計っても、翌日はぶかぶか….ということが発生しないように。
実際、こちらのお二人も、当初のご依頼時とだいぶサイズ変更がありました。
さて、デザインですが、ペシカではCADを使ってデザイン設計しています。
数日後、いかがですか?と、いくつかCADデザイン画像をお見せし….
(下記はサンプル画像です)
なにか違う…と。
そして、彼女さん、
「もっと貼り絵みたいな感じがいいです!」 と。
私は山を表現すると言っても、あまりわからない抽象的な感じの方がいいのかな..と考えていましたが、上記の一言でひらめきました。またまた感謝です!思いきってはっきりと山をみせようと。
そしてまた数日後、再度デザインをお見せすると…
「これです!これで進めてください」と。
この声をいただけた時は、素直にワクワクする気持ちがとまりませんでした。
そして、造形に入ります。
糸ノコで切ったり、削ったり、針やら色々な道具を使って制作していきます。
仕上がったWAX型のものを、再度お客様に見ていただきました。
「これで進めてください」とおっしゃっていただき、またまたワクワクがとまりません。
この、『お客様と一緒に作り上げていく』 という感覚が嬉しくって、ワクワクするのです。
どうでしょう、けっこう山脈らしくなってきたでしょう?!
↓↓
この時、お二人ともにご覧いただいたのですが、彼氏さんからは、
「彼女の作ったあの紙粘土から、こんな風になるなんて… 気に入りました。」とあたたかいお言葉。
嬉しいですね、彼女さんと何度もやりとりした甲斐がありました。
マテリアルは、彼氏さんはプラチナ、彼女さんはゴールド をご希望。
さっそく鋳造し、出てきたものがこちらです。
まだまだ真っ白でゴツゴツなので、ここから何日もかけて、削ったり磨いたりしていきます。コンマ㎜単位で、裸眼では見えないようなところまで、プラチナとゴールドなので、少しずつ少しずつ、丁寧に作業していきます。
毎日、この二つのリングに触れていると、なんとも言えない愛情が湧いてきます。
素敵なカップルのご結婚も嬉しいですし、お二人に渡す時のことや、この先ずぅっとこのリングをつけていただくということを考えると、感極まって、作業しながらウルウル涙が出てきてしまうほどです。
もう、愛着が湧きすぎて、お渡ししたくないくらい(笑)
時々、いま現在どのくらいの過程か、ということを彼女さんとやりとりさせていただきました。お客様も私も、お互いにワクワクしているのが伝わり合えるので、これこそ、世界に一つだけのフルオーダーメイド、を味わっていただけているかな….と、嬉しく思います。
その後の仕上げは….
次回へ続く….
instagram: http://instagram.com/pethica_jewelry
facebook: https://www.facebook.com/pethicajewelry
Comments