新しいかたちの結婚指輪
今週、結婚指輪を納品してまいりました。
美容師さん同士のカップルです♡
最初、お話しをいただいた時は、お作りしたい反面、とても緊張しました。なぜなら、このお二人は、めちゃくちゃお洒落だからです。ごく一般的な流行のお洒落さん、という並大抵のお洒落ではなく、こだわりぬいたファッションを好む、本物のお洒落さん。特に彼は、ビンテージのものを着たり、アンティークの小物をつけるような方です。彼女さんは、美容師だけでなく、着付けのプロでもあり、お着物にも詳しい、凜とした美人さんです。
だから、緊張しました。PETHICAがお二人の期待に応えられるかな、、、と。
そして、オーダー内容も、美容師さんならでは。
お客様の髪の毛や肌を触るので、ダイヤモンドなど、石はいらない。ひっかかりそうなデザインはNGとのこと。そして、とにかくシンプルなものがいい、とのお二人。
正直、好みがあまりにもわからなくって、まとまらなかったです(^_^;)
でも、お話しを伺っていくと、それぞれに、理想のかたちがありました。
●彼は、幅広い甲丸リング。つるんと柔らかいフォルム。ピンクゴールド。
●彼女は、いまつけているリングに合うような、キューブのあるフォルム。イエローゴールド。
理想のかたちがわかったのは、作り手として良いのですが、、、、お二人の意見が合わない、合わない(笑) 結婚指輪なのに…..
すると、
お二人が、「薬指につけている、っていうことが大事なんだから、デザインはバラバラでいいんじゃない?!」 と。
はっ!!!
新しい考え方!!!
びっくりしたものの、とっても納得してしまいました。
「ペアのTシャツだって、ペアルックだってしないんだから、リングもペアじゃなくっていいのでは!」と。
結婚指輪がペアのデザインでなくっちゃいけないというのは、いつからの風習なのでしょう。ペアだと気持ちが弾むからかな?でも、この考えのとおり、夫婦でペアルックを着たりするのはダサい、と言われたりするのに、指輪だけペア?? と思うと、なんだか固定概念にただやられているだけのような気がしてきました。
薬指につけていることに、意味がある。
そう考えると、そうですね。薬指につけていることによって、他者からみたら、「あぁ、あの人は結婚しているのね」と認識してもらえたり。二人が一緒にいない時間は、薬指のリングをみたり、ふれてみたりして、相手のことを想ってみたり。
もちろん、二人で一緒にデザインを選んだり、考えたりして、同じデザインで身に着けることも、とても愛あることです。でも、このお二人のように、それぞれが、好きなデザインを身に着ける、というのは新しい考え方だし、その方が、お互いにとっても、リングにとっても、とても良いのではないか、と思いました。よく、女性の嗜好で選んで、男性はいまいち気に入らない、、、みたいな話も巷ではありますから。。。
自分のファッションやお洒落にこだわりがあるからこそ、の意見ですよね☆
自分が好きなデザインを身に着ければ、それは、自分そのものに馴染みます。
自分が好きなデザインだからこそ、ずっと、飽きることなく、薬指につけます。
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ということで、それぞれのデザイン。貴金属の種類まで、それぞれのお肌に合う色を一緒にお選びして、制作に入りました。
どこか、共通点を、、、ということで、お二人にはお子様がいらっしゃるので、そのお子様の誕生石「エメラルド」を、それぞれ、同じ大きさの石をとめました。 これからお子様が増えることもあると思うので、石を追加できるように、スペースをとって刻印しました。
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お渡しの際、彼女さんが、すごくかわいらしい笑顔で、リボンをほどいてくれました。女性って、やっぱりジュエリーを目の前にしたときに、パァっと顏が明るくなるなぁ、と感じました。
彼女さんの既につけているリングととてもマッチしていて良かったです。ご本人お二人とも、とても満足してくださって、私もなんだか、とってもハッピーな気持ちになりました。当初は、正直、お作りするのにあんなに緊張していたのに、今はこんなに喜んでいただけるとは!と、ひと安心いたしました。ほんわか楽しいお二人、大好きなカップルです。こんなにお洒落なお二人にPETHICAのリングをつけていただけるなんて、こちらもとっても幸せ気分です!
末永くお幸せに~♡
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