リメイクStory-おばあちゃんから受け継ぐもの
今回は、おばあ様から受け継いだリングのリメイクのお話しです。
カットがとっても美しいダイヤです。
今回は、このリングにプラスして、おばあ様のお持ちだったチェーン等もお渡しいただき、リメイクの際の地金を相殺させていただきました。
ご依頼内容は、一粒ダイヤだと、どうしても婚約指輪みたいに見えてしまう…
普段から使えるファッションリングに変えて欲しい、とのことでした。
年代物の一粒ダイヤのリングは、特に石座が高くて、出っ張っているものが多いです。
アンティーク風に感じたり、カッコ良くもあるのですが、普段使いとなるとお洋服に引っかかったり、動作のたびになにかと気になる存在になりがちです。
できるだけ出っ張りを少なく(とはいえ、大変立派なダイヤだったのでそれなりの石座になりそうです)、
普段使いできて、ずっとずっと永く使えるデザインでお作りすることになりました。
リメイクをする際は、もともとのリングから慎重に石を外します。
その作業の際に、当時の職人の技法や素晴らしさを垣間見ることができ、なんだかとても緊張もするのです。
センターダイヤはとても立派で直径が5.5㎜もあるダイヤモンドでした。
お客様が、PETHICAならではの、石座に花の彫り模様を施したもの(Lotus Ring コレクション)を気に入ってくださっていたので、そのデザインに。
まずはWAXで。
そして、お客様と何度も何度も相談し…
プラチナだと婚約指輪っぽくなってしまいそうだから、ということでK18イエローゴールドになりました。
こちらが鋳造直後です。くもっている部分を鏡面に磨きあげていきます。
そして、長くずっとずっと使えるようなリングに…
というご要望だったので、周りにメレダイヤで少しゴージャスに。年齢を重ねても、品よく着けていただけるボリュームになったと思います。
石座に花の模様も入りました。
フェミニンになりすぎないように、リングは四角いかたちです。
センターダイヤは4点で留めました。
かっこよく、エレガントな素敵なリングに仕上がりました!!
納品後、お客様は「おばあちゃんも、お父さんも喜ぶはず!」と仰ってくださいました。
ご家族から大切にお預かりしたリングを、リメイクという形で息を吹き返すことができて良かったです。
これからは普段使いとして着けていただけたら、きっとおばあ様もお喜びになっていただけるのでは、と思います。
楽しいお客様と、チャットでたくさんやりとりできて、制作中もわくわく楽しむことができました。
この度はペシカにご依頼いただき誠にありがとうございました!
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