ラピスにとまったアゲハ蝶(オーダーメイド)
蝶が舞い、蜜蜂が舞い、美しい緑で自然を感じられる季節となりました。
蝶や蜂が花から花へと舞っている姿を目にすると、なんだか心がクリアになり、地球の自然の有難みを感じます。この姿は太古から変わっていなんだろうな、とも。
邪気を退け、幸運を招くと言われている石、ラピスラズリ。
とても美しいラピスラズリをブローチにしたいというオーダーをいただきました。
自然が好きなお客様、「ラピスラズリにアゲハ蝶がとまっているイメージで」とのオーダー。
アゲハ蝶といっても、たくさんの種類があります。
リアルに近い蝶にするか、抽象的にするか、等々お客様とご相談し、昆虫にも詳しいお客様は、「キアゲハ」をリクエストくださいました。
まずは昆虫図鑑を開き、「キアゲハ」について調べます。蝶の羽って本当に細かくて、種類によって様々な形があることを知りました。
いろいろデッサンしてイメージをふくらませます。
なんどもデッサンし、その後、鋳造します。
シルバーに鋳造したばかりのものがこちら↓
まだ真っ白でギザギザ・ザラザラしているので、ここからが磨きどころ。
磨いていくと、シルバーの美しい艶が出てきます。
この後は蝶の羽を火を入れて重ね合わせます。そして更に磨き、最後にラピスラズリを留めます。
この段階で、ガッチャーンとぜんぶくっついてくれたらどんなに楽だろうか、、、なんて制作中に考える?願うこともしばしば(笑)
2枚の羽をロウ付けして…
後ろにはブローチのピンもロウ付け。つける位置のバランスがなかなか難しいものです。ちょうど斜めになるような角度に。
そして、今回は、ブローチピンに、ネックレスも通して兼用でお使いいただけるようにお作りしました。
さらに磨きをかけて…
最後に石留めをして、完成です!
本当は触角も付けたかったのですが、装飾品として考慮すると、お洋服にひっかかったりする恐れがあるため、触角なしの蝶になりました。
蒼い美しいラピスラズリに留まったキアゲハ。
銀の白さと、透けた羽が、とても美しい作品に仕上がりました。
影までもが美しいです。
お外で写真を撮ってみました。
自然とも調和している様が美しい仕上がりとなりました。
この度は、ペシカジュエリーにオーダーいただき誠にありがとうございました。
春夏のキアゲハが飛び交う季節に、秋冬はコートの上に、ぜひ楽しんで身に纏っていただけたら嬉しいです。
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