top of page

Blog

楽器が結んだ運命の愛<婚約指輪>

世界に一つだけのリングが、最高に素敵なカップルの元へ. . .


ある日、PETHICAのSNSからお問合せがありました。

男性からの、ご婚約されるので婚約指輪のご相談でした。


東京ではなく遠方の方だったので、最初から最後までのやり取りはずっとSNSやEmailで行いました。


こちらの男性、彼氏さんは、とっても熱心な方で、

たくさんのブランドで婚約指輪のリサーチをされていたようです。

他のブランドの候補もあったようですが、PETHICAにもご相談いただき、

お見積りの結果、PETHICAでご依頼いただくことができました。


そうとなったら、やっぱりとっておきのものを作りましょう!と、

リサーチされていたランクのダイヤ探しから始めました。


こちらの彼氏さんは、彼女さんにお渡ししたいダイヤに拘りを持たれていたので、

デザイナーとしてもたくさんのコネクションを当たり、いろいろ探しました。

すると、このカップルのために用意されていたかのような、素晴らしいダイヤが数週間後に見つかったのです!!

トリプルエクセレント(対称性と研磨の状態が最高級のこと)のハート&キューピッドをご希望されていましたので、鑑定書と併せてプロポーションレポートもお付けしました。

ハート&キューピッド(H&C)というのは、ダイヤ上部から見ると、キューピッドの矢、下から見るとハートが8つ見えるという、最高のカットグレードの中でも特に優れた高度なカット技術により現れるものです。

とってもロマンチックなダイヤなのです。

カラット数も、クオリティも満たす、それはそれはうつくしいダイヤだったので、デザイナー自身も「これは運命だわ!」と思ってしまうほどでした。


ダイヤが見つかったところで、デザインの相談を… 

彼氏さんの意見をききつつ… 

彼女さんへサプライズでなければ、彼女さんのご意見も。

ということで、お二人を交えてのデザイン画のご相談。


まずは、お二人にお会いできていないので、

お二人がお付き合いされてご婚約に至るまでの馴れ初めをお伺いしました。

指輪をイメージしやすいように、それぞれの好きなものや様々なエピソードも伺いました。

とっても丁寧に教えてくださって、まるで小説を読んでいるような感覚になりました。

この感覚がデザインに結びつくのです。


------------------------------

お二人の出会いは「楽器」。

ある日、男性が神社の前を通りすぎようとすると、三味線ケースを背負った女性が参拝していたそうです。

男性は「尺八」を吹くので、お知り合いになれたら、、と思わず声をかけていました。

予想以上に可愛らしい方だったので、男性は緊張を隠すのに必死になりながら、連絡先を交換したのだそう。

その2日後に再会してお食事をし、なんと!その日に交際を申し込んだそう。男性自身も自分でもわからなかったけれど、、、と。


とてもアグレッシブな彼氏さん。これこそ運命ですよね!

もう、最初の神社の前を散歩している時点から、運命だったとしか思えません。

なんてロマンチックなのでしょう!


お食事の時には、巣鶴鈴慕(そうかくれいぼ)」という尺八独奏曲の話で盛り上がったのだそうです。なかなか知っている方は少ないのに、彼女さんが知っていることに彼は驚き、そして喜んだそうです。彼女さんもこの会話をとても楽しかったとおっしゃっていました。


運命的なストーリーだらけのお二人のエピソードです。


「尺八・三味線・鶴」がお好きなので、それをテーマにいろいろデザインを描いてみました。

いくつかデザイン画をお見せして、

省いたり、付けたり。(上記は試作デザインのうちのひとつ)


そして今回は、さらにシンプルを追求して、「尺八を吹く彼氏さんからの贈り物」という意味を込めたものになりました。


デザインを決めてからは型作り。



まだあまり想像がつかないかもしれません。

こちらの鋳造したてのプラチナを削ったり磨いたり、、、


そして仕上がったのがこちらです!

ダイヤの大きさも輝きもとても美しい作品となりました。


大事な世界でひとつの拘りのデザインがこちらです。

ダイヤを留めている石座を、楽器「尺八」の筒の下の方の部分をモチーフにしました。


真竹のポツポツとした箇所も、丸いドットのような磨きで仕上げました。


そして好きな「鶴」のモチーフを内側に入れました。

リング自体に鶴のモチーフを入れてしまうと、ややゴテゴテしてしまったので、永久に着けていただけるようリング自体はシンプルにまとめ、鶴は彫りで表現。

折り鶴のモチーフを提案させていただきました。2ミリ幅くらいの細かいものですが、きれいに彫れました。彼女さんにとって、リングの内側でそっと感じていただけたらと思います。

この鶴のモチーフのそばには、彼からのメッセージも刻印しています♡


楽器が結び付けてくれた運命。

ロマンスたっぷりな素敵な婚約指輪になりました。まさに世界に一つだけのデザインです。


その後、婚約指輪をもってプロポーズは成功されたそうです。


このコロナ時代にご結婚されるのも、特別な意味のあることかもしれません。

お互いに気持ちを寄り添って、これからの様々な出来事を乗り越えていっていただけたらと願っています。なにより、このような時期にご夫婦になるというのは、とても心強いことだと思います。

いつか特別なエピソードとして笑って話せるようになると信じています。


こんな運命的なお二人だから、これから先もきっとたくさんのロマンスあふれるストーリーを歩んでいくのでは、と勝手ながら感じてしまいます。


どうぞ末永くお幸せに♡


この度は、素敵なエピソードとともに、制作させていただき、幸せな時間でした。PETHICAにオーダーいただきありがとうございました。



------------------------------------------------

最新情報やデザイナーの想いがのぞけます。ぜひフォローいただけると嬉しいです!


Comentarios


Featured Posts
Recent Posts
​Archive
Tags
Social Media
  • Facebook Basic Square
  • Instagram Social Icon
  • Pinterest Social Icon
menu
bottom of page