Cinema PETHICA「もうひとりの息子」 Vol.21 開催レポート
2月8日(金)にCinema PETHICA x Coco-de-sica Esta青山 シネマペシカの第21回目を開催いたしました。
映画『もうひとりの息子』を上映。
原題 Le fils de l'Autre 製作年 2012 製作国 フランス 制作 配給 ムヴィオラ 時間 105分 監督 ロレーヌ・レヴィ 製作総指揮 エマニュエル・ソワイエ 原作 ノアム・フィトゥッシ 脚本 ロレーヌ・レヴィ 音楽 ダフェール・ユーセフ 撮影 エマニュエル・ソワイエ "イスラエル人、パレスチナ人撮影スタッフの意見を日々取り入れて、この衝撃的な題材をリアルで感動的な家族の物語に完成させたのはフランスの女性監督ロレーヌ・レヴィ。育てた子と産んだ子の狭間で揺れる2人の母に、フランスのトップ女優エマニュエル・ドゥヴォスとパレスチナ映画界の大女優アリーン・ウマリ、その息子を子役時代から活躍するジュール・シトリュクと美しき新進俳優マハディ・ザハビ。フランス、パレスチナ、イスラエル…異なる背景を持つ俳優たちの、このうえなく繊細で献身的な演技を、世界中のメディアが絶賛。対立を乗り越え希望を見いだそうとする人間の強さに、誰もがもう一度、未来を信じたくなる名作が誕生した。 (HPより)
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シネマペシカでは珍しく、ドキュメンタリーではない映画上映を。
ドキュメンタリーでないからか、とても見やすく理解しやすい=はいってきやすい映画作品だったと思います。
ストーリーは出産時に息子を取り違えたことから始まり、家族の葛藤や息子の気持ちをとても美しい表情で繊細に表現した作品でした。ただ、そのストーリーだけでなく、イスラエルーパレスチナのことを問題提起しており、普段パレスチナ問題をニュースすることはあっても、風景やどんな情景なのか想像しにくいことが、この作品の映像で少しでも理解できた気がします。
ご参加いただいた方からは、みなさん「とても良い作品だった」との感想を。
イスラエルーパレスチナの生活を垣間見ることができました。
もしも、こっちで生まれていたら、、、、と宗教も違う主人公の息子2人のことに想いを馳せることができ、作品として素晴らしかった。
長く続く対立のことを、銃撃や怖いシーンがあるのかと思わせぶりな感覚になりながらも、そんなシーンはなく、最後は心温まる情景で、民族を超えた愛が生まれていた。
イスラエルの息子がパレスチナの家族に会いに行き、民族の歌を歌うシーンがとても印象的で、複雑な心境だった家族も、最後は全員で合唱するところが感動した。歌は民族や国境を越えるんだな、と改めて感心しました。
同じヘブライ語の歌のシーンについて、これまでたくさん参加してくださっている参加者の一人が、「シネマペシカで中東やアラブ方面の映画をたくさん見ているせいか、音楽や映像(その国・民族の俳優の独特な顔)がすんなりと自分に入ってくるようになったのを実感しました。」と。
これは、シネマペシカのミッションでもある、『世界を身近に感じる』のことだと思うのです。主催としてもとても嬉しい感想コメントでした。
上映会を通じて、普段知れない情勢のことに興味を持ったり、遠いと感じていた国を身近に感じることができたり。そこから平和へ繋がっていくと信じています。
今回、参加者がやや少なかったのが残念でしたが、本当に素晴らしい映画だったので多くの方にご覧いただきたいです。チャンスがあればぜひ!!
次回のシネマペシカはこちら
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シネマペシカはお子様もウェルカムです!👶
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会場としてご協力いただいている『Coco-de-sica Esta青山』さん、いつもありがとうございます!会議、セミナー、研修、勉強会、ワークショップ 、面接、オーディション、撮影、ロケ控室など用途に応じてお部屋が使えます。スタッフの皆さまがとても協力的で優しいです。ご興味ある方はぜひ!
http://www.coco-de-sica.com/rental/esta_aoyama.html