Cinema PETHICA x gallery385 Vol.７ 開催レポート
8月29日（火）にCinema PETHICA x gallery385 シネマペシカの第７回目を開催いたしました。
映画「バベルの学校」を上映。
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24人の生徒、20の国籍、20のストーリー、 フランス中を感動に包んだドキュメンタリー。 アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。11歳から15歳の子どもたちが世界中からフランスのパリにある中学校にやって来た。24名の生徒、20の国籍、そして24のストーリー。家庭的な事情でやってきたもの、辛い母国の生活から逃れてきたもの、亡命を求めてやってきたもの、または単によりよい生活を求めて移民して来たものなど理由は様々。 フランスに来たばかりの彼らが入ったのは適応クラス。このクラスでフランス語を学び、話せるようになるための集中トレーニングを受け、やがては通常のクラスに移るために、他の教科も学んでいく。 国籍も宗教も家庭のバックグラウンドも違う十代の生徒たちが、異国の地フランスで、言葉もままならないなか葛藤を抱えて新生活を初め、時にぶつかりながらも様々な壁を乗り越えて友情を育んでいく。そんな彼らの姿は私たちに未来への希望を見せてくれる。
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今回のCinema PETHICAは、開催して以来 初めての全員女性！
女性だけが集まったのには、教育に興味があるのは女性が多いからかしら、、、という感もありました。それから子育てなどしている方にもオススメの映画なので、そのためかな、という感じもありました。
映画上映の後半部分、涙をぬぐっている参加者がちらほらいらっしゃいました。
上映終了後、明るくすると、数人の目が赤くなり、感動された様子も。上映後のトークでも、感極まって泣き出してしまう方もいらっしゃいました。
それだけ、胸に刺さったドキュメンタリー映画だったということでしょうか。
上映後のトークの際には、誰が促すでもなく、参加者全員で１つの輪になっていました！！
これって、なんだか嬉しいことです。同じ意見でなくてもいい。ただ、参加者がひとつになって、感じたことをシェアしようする姿が、主催している私としては、とても嬉しく思いました。
感想を話しているうちに、感極まってしまった方に涙の理由を伺うと、
「このイマという時代に、差別や、国に帰れない子供が存在していることが悲しい。そして、それを子供たち本人が淡々と話している。そんな世の中がとても悲しくて。。。」
とのことでした。
本編では、女子割礼の祖国に帰れないから、フランスで頑張っているしかないんだ、という中学生も登場しました。
日本で暮らしている我々には、想像もつかない世界ですが、それを10歳すぎの子が理解していて、親元を離れて暮らしていたり。家族で祖国を離れ、子供が親を気遣って一生懸命に勉強している姿があったり。とても考えさせられる内容でした。
「違い」と「共通点」を学んでいくクラスの子供達。
「違い」が存在することを、子供のうちから教育のひとつとして自然と入り込んでいることが、素晴らしいと感じました。
「みな同じ」が普通になりつつある日本ですが、全員が全員「違い」があり、「共通点」がある。そしてそれをお互いに認め合い、話せること。それって、とても素晴らしいことだな、と感じました。
そんな意見がたくさん出ました。
では、我々には何ができるのか？
これには答えは出ません。あまりにも環境が違うから。
ただ、同じ地球上で、こういう暮らし、学校・教育法があるということを、今回知る事ができたことが、私は素晴らしいと思います。小学生、中学生くらいのお子さんにも見てもらえるといい作品だと思います。
このシネマペシカに参加してくださった方々から、少しでも作品の良さを伝え、一人でも多くの方に観てもらえたら....。日本でも世界でも、たくさんの人がこの映画作品を観たら、きっとこの世の中はもっと素晴らしいものになるんじゃないかな、と思います。
ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。
9月のCinema PETHICA #8 は、9月27日（水）です。
